二神の名を彫り込んだ天壇斗

実は、天壇斗には二つのデザインがあります。

ひとつは、今お話ししたように、色とりどり、形もさまざまなガラスのペンダントヘッドに、私が創案したオリジナルの阿比留草文字「伊邪那岐大神」を一文字だけ刻印したデザイン、もうひとつは、「伊邪那岐大神」と合わせてもう一神、「国常立神(くにとこたちのかみ)」を彫り込んだデザインです。前者にはシンプルに『天壇斗』、後者には『天壇斗S』と命名して区別をしています。

通常、私がみなさまへおすすめしているのは「伊邪那岐大神」の一神のみを刻印した天壇斗です。このシンプルなデザインこそ、天壇斗のエッセンスを表現したものであり、どなたにも調和するエネルギーの強さを持っているのがこのデザインの特徴です。

一方の「伊邪那岐大神」と「国常立神」の二神を彫り込んだ『天壇斗S』。こちらは、天壇斗の命名者でもある七澤賢治先生から、あるアドバイスをいただいて、天壇斗の発展形として生まれたものですが、二神を刻み込むという発想は、宇宙の創造神とつながるにふさわしいエネルギーを持つ天壇斗をつくってみたい、という願望に源がありました。

伊邪那岐大神(伊邪那岐神と伊邪那美神の統合ですから、ここに二神が含まれています)と、国常立神を合わせて三神、この三神で現象界のすべてを表し、この三神のエネルギーと共鳴して宇宙創世の造化三神である天御中主神、高御産巣日神、神産巣日神を迎える・・・・・制作者である私の中では、こんなイメージを膨らませながら、宇宙の創造神とつながるにふさわしいエネルギーを持つ形を求めて試行錯誤を重ねていったのですが、その甲斐あって完成した「天壇斗S」は、非常に強いエネルギーを持つことになったのです。

ただ、その強さゆえに、初めて天壇斗を身につける方や、エネルギーに敏感な方の中には、身につけようとしても痛さを感じて長く身につけられなかったり、気分を悪くされる方もいらっしゃいます。

「このタイプは白川のご修行を行うときに身に付けるといいですね」と、伯家神道の行法を伝授されている七澤賢治先生もいわれているように、「天壇斗S」は、場と人を選ぶものなのでしょう。祭祀のような強いエネルギーが行き交う特別な場に接続することの多い方へ、その方の御身清明なることを願ってお届けしたいと考えています。

 
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