天壇斗の土台となるペンダントヘッドは
熟練した匠の技にささえられている

伝統的技術・技法でつくられた硝子のペンダントヘッドに、アヒルクサ文字の「伊邪那岐大神」を刻印した天壇斗は、匠の技を持って作られただけでなく、意匠性も兼ね備えた逸品といえます。

 
 

◇3つの匠の技をつないで天壇斗はつくられる◇

 
 

まずは、ペンダントヘッドの元となるロンデルの製作。溶けた硝子の小さな塊りに、息を吹き込み、常に回しながら、均一な丸になるように整えて、また熱を加えて・・・この工程を、何度も何度も繰り返します。だんだんとイメージ通りの色と、なめらかなガラスにこなれてきました。最後に、板状に整える準備をして、また熱を加えて回して・・・、そして、あるとき、花開くようにロンデルの円盤が完成します。タイミングを見極める匠の眼差し、手慣れた動作には、確かな信頼の技がみてとれます。


ロンデルとは:宙吹きをし、遠心力を使ってガラスを円盤型にする方法(クラウン法)で作られた板ガラスのこと。(左の写真の円盤状のガラスのこと)

 

 
 

次に、水や砂を用いて、板状になったガラスを削り出し研磨していきます。切り出したばかりのペンダントヘッドは、エッジが立っていて、まだ、あの雫状の天壇斗ではありません。ここから丁寧に時間をかけ、透明に磨き上げていきます。それから電気炉で熱を加え、表面を溶かしなめらかにしていきます。繊細さと時間のかかる地道な作業です。
そして最後に、正確性が不可欠な穴あけは、水晶の産地である山梨の水晶加工と同じ技術を用いています。きれいな穴は、簡単そうにみえますが易々とできるものではありません。何気ない仕上げにも職人技が生きています。

 

 
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